●江戸明治和本●新撰養蠶往来[〈新撰〉養蚕往来]【判型】半紙本1冊。縦221粍。【作者】加藤祐一作。松川半山(直水・翠栄堂・安信)画。【年代等】明治6年7月刊。[大阪]河内屋喜兵衛(柳原喜兵衛・積玉圃)板。【備考】分類「往来物」。『新撰養蠶往来』は、二月の日付を付けた往復一対の手紙文(問答文)で近代養蚕業の知識と養蚕業者の心得を説いた往来。往状は養蚕業を志す者が経験者の知人に対し、「皇国を富ますべき最第一の業」たる養蚕業のあらましについて尋ねる手紙で、その文面からも養蚕の重要性や貴賤に限らずこれを学ぶべきことなどを間接的に諭す。そして、本文の大半を占める返状で、日本の養蚕業の濫觴、養蚕技術の知識や心得、製糸会社の実務や法規などを明治初年の実情に即して詳述する。広告文によれば、「近来追々の御布告書に基き、其要を摘、文を和げ」たものという。本文を大字・6行・付訓で記す。また頭書には、蚕種・養蚕具・摘桑・蚕食・毛蚕(けご)・養蚕過程・収繭(しゅうけん)・繭の品質・製糸・出荷事務(印紙・封印・鑑札)・蚕種紙・養蚕関連布告等々の実務的知識や図解を多く載せる。なお、書袋および見返・巻頭題言・口絵「養蚕祖神・保食神尊像」は色刷り。★原装・題簽付・状態概ね良好。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、27,500円~32,400円】。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
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