黒澤常三郎氏は、日本のクラシックギター作家の重鎮である中出阪蔵氏にギター製作を学び、1957年に手工ギターの販売を始め、黒澤楽器を創業しました。また、1960年には、技術修行のため単身スペインに渡り、帰国後、クロサワブランドのギター製造と卸営業を行い、1967年に(株)黒澤楽器店を設立し、池袋店をオープンして、ギター作家と経営者の道を歩むことになりました。出品のギターは、弦長約63センチ、ナット幅約4.9センチ、ネックは細く、一般のギターサイズより、ひとまわり小さく作られており、手の小さな方や女性向けに製作されたようです。また、1963年の製作で、スペインから帰国後に習得した技術を活かして製作したギターのはずですが、常三郎氏の作品の特徴となる、ヘッドのくびれや、抱え心地のよいホルム、まるで華奢な女性のような雰囲気はそのままに、薄い単板で、軽く、扱い安く、静かに響くように設計されています。したがって、快活なスペイン的ギターと言うよりなぜか日本的な要素のギターです。トップはスプルース単板、サイドとバックはローズウッド単板、ネックはマホガニー、指板は縞黒檀、下駒はローズウッドのようで、半世紀以上経過し、若いギターには決して追いつくことができない成熟した音色を出してくれます。経年のため、全体的にキズや打痕があり、前のオーナーがフラメンコギターとして使っていたようで、ゴルぺ板を剥がした跡があり、あちこち塗装修繕して使っていました。また、指板の2、3Fに指で少し擦り減った箇所があります。弦は、試奏用のオーガスティン赤が張ってありますのですぐに試奏できます。外観をあまり気にされないギター愛好家の皆さまには、黒澤ギターの創業者、黒澤常三郎氏の小振りで貴重な、1963年墨書きラベル手工品ビンテージギターをどうぞよろしくお願いします。全長:97センチ弦長:63センチ弦高:約4.3ミリ 12フレット1弦 約4.8ミリ 6弦ナット幅:約4.9センチボディ厚:約9.7センチネックはやや順反り当時のハードケース付ハードケースにプチプチを巻いて梱包します。安全にお届けします。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 楽器/器材 > アコースティックギター |
商品の状態 | 傷や汚れあり |